タイ・バンコクなどで26日、反政府派のデモ隊が来週末の総選挙

に向けた期日前投票を妨害するため、数十か所の投票所を包囲した。

また同日午後には、反政府派デモ隊のリーダーの1人が何者かに

撃たれて死亡する事件が起きた。

 デモ隊はバンコクと南部の数県にある数十か所の投票所を

取り囲み、選挙管理当局職員らを締め出した。これにより、

タイ全土で80か所以上の投票所が閉鎖となった。

 大規模な反政府デモが数週間にわたり続いたことを受け、国内の

緊張を緩和しようとインラック・シナワット首相が呼びかけた

2月2日の選挙には、200万人以上が期日前投票に登録している。

選挙管理委員会によると、全国で44万人の期日前投票が

妨げられ、2日の投票も「似たような問題」の影響を受ける恐れがある。

 期日前投票が終了した26日午後、バンコク郊外バンナーで、

トラックの荷台に立ち演説をしていた反政府派デモ隊のリーダー

が銃で撃たれ死亡した。地元当局によると、銃撃では他に

9人が負傷したという。

 デモ隊側は、銃撃は「政府支持派の暴徒」によるものだとして

非難。また警察は、数キロ離れた近隣県からやってきた政府

支持派の「赤シャツ隊」がデモ隊と衝突した際に同リーダー

が死亡したとも述べている。

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