バンコク中心部の主要交差点はバリケードなどでふさがれたうえステージが

設けられ、全国からのデモ参加者で埋め尽くされた、デモの過激化も懸念され、

警官隊が鎮圧に乗り出すなどした場合、大規模な衝突が起こりかねない、

バンコクでの大規模デモは、20万人超を集めた昨年12月22日以来。

今回のデモには、野党民主党の地盤である南部を中心に地方からの参加者も

多く、地元メディアによると、13日午後現在で6万人以上が集まった。  

デモを主導するステープ元副首相は政権へ圧力をかけるため、首都封鎖で

交通網を遮断することで「政府機能のまひ」を目指す。初日の13日は

日本人が多く住むスクムビット地区など中心部の7カ所で、抗議行動の

拠点となるステージが新たに組まれ、十数カ所の交差点や道路が

封鎖された。政府機関占拠も計画している。  

日本人学校を含めバンコクの多くの学校で臨時休校措置がとられたほか、

一部の企業も社員に自宅待機を命じるなど、市民生活に大きな

影響が出ている。

 インラック首相は反政府勢力のリーダーらに、話し合いによる問題解決

を呼びかけているが、ステープ氏は「タクシン勢力の政界からの一掃が

約束されない限り対話には応じない」と強硬姿勢を貫いている。
 
 デモの参加者は12万人を超え、バンコクの日本人学校は13日に続き、

14日も臨時休校を決めた。

デモ隊が生活に欠かせない道路を占拠するという新たな手段に打って

出たことで、市民生活への影響はさらに拡大するおそれがある。

観光にも影響が出始まる、バンコクから車で約2時間の世界遺産

「アユタヤ」。去年は10万人以上の日本人観光客が訪れたという

ことだが、タイ政府観光庁・アユタヤ事務所所長は「今は1年でも

ピークの時期だが、(日本人を中心に観光客は)約4割減った」と話す。
ayutaya1